栄養・食生活を整える

2018/9月/29日(土曜日)

近年、糖質制限が広く注目されていますが、私個人としては、従来通り「バランスのとれた食事」が最も重要であると考えています。特に持久系スポーツを行う方にとっては、少なくとも総摂取エネルギーの50%は糖質から摂ることが望ましいでしょう。

しかし、パーソナルトレーニングにおいて男性の食事内容をお伺いすると、驚くことも少なくありません。糖質ばかりを摂取しており、極端に偏った食生活となっているケースもあります。このような場合には、確かに糖質制限が必要なこともあるかもしれません。

また、近年ではたんぱく質の摂取を意識している方が増えてきた一方で、塩分摂取については無頓着な方が多い印象を受けます。塩分の過剰摂取は、高血圧や胃がんなどのリスクを高める要因とされており、注意が必要です。

さらに、エネルギーの過剰摂取は肥満の原因となり、肥満は高血圧、糖尿病、虚血性心疾患など、さまざまな生活習慣病のリスク要因として知られています。運動で消費できるエネルギーは限られており、日々の体重測定が体調管理の基本です。

難解なカロリー計算を行わなくても、少しずつ体重が増えているのであれば、摂取エネルギーが過剰であるというサインです。そのようなときは、まずは食事量を見直すことが大切です。エネルギー過多を防ぐことは、病気の予防という観点からも極めて重要です。

なお、食生活と深く関連しているとされる疾患には、高血圧、脂質異常症、虚血性心疾患、脳卒中、さらには大腸がん・乳がん・胃がんなどの一部のがん、糖尿病、骨粗しょう症などがあります。

運動と食事は切り離せないものであり、特に運動時間の確保が難しい中高年の社会人アスリートにとっては、実は運動以上に「食事の質」が健康とパフォーマンスの鍵を握っているのかもしれません。

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