足裏の意識を高める事の重要性について紹介したのですが、接地の癖は(体重の4~5倍の衝撃が繰り返しかかる)故障の種類とも関わってきます(足部の機能低下が問題となる場合もあります)
かなり大雑把にですが、ランニングの際、小指側に重心が抜けていると内反捻挫や腓骨筋腱炎、内反小指、親指側に抜けていると足底筋膜炎、シンスプリント、腸脛靭帯炎、鵞足炎などを起こしやすい傾向があります。(ニーインする人に多い:足先に対して膝が内に入る)
立方骨(足の骨の一部)は重要な働きをするのでこの部位を持ち上げてくれるインソールなども良いかも知れません。
股関節からガニ股(外旋)になっている方と、膝から下が外側に向いてる人(下腿外旋)では起こしやすい故障も異なります。
なのでランで足先を真っ直ぐにしましょうという指導は、時に故障を誘発します。
バイクフィッティグでは、膝屈曲テストを実施し、必要ならばシューズにインソールやカント(足を傾けるパーツ)を挿入します。このことで膝が内に入ったり、外に開いたりしにくくなり、下肢の関節への負担を軽減させるのです。(あくまでも対処法です)
まずは自分の脚(股関節・膝・足先)をじっくりと観察してみましょう。立位時に足先は外を向いてるのか?真っ直ぐなのか?内を向いているのか?膝と足先の関係は?足首は硬いのか?柔らかいのか?足先の力を抜き、足を手の様にふることができるのか?などです。
最終的には、エクササイズやモビリゼーションなどで各関節のアライメント(配列)を整える必要があるのですが、足裏全体で接地している感覚や、膝が足先に対して内に入り過ぎてないか?外に行き過ぎてないか?などを自身で認知することは、故障の予防や悪化防止に繋がる筈です。
何事もいきなりするのは危険なので、まずは歩行時に試してください。
立位時も、どこに重心を持ってくると最も筋の負担が少なくなるか?なども探ってください。まずは自分の現状を把握するために、自分の身体に興味を持つことからはじめて下さい。
実際に痛みなどがある場合は、まず整形外科でドクターに診察して貰って下さいね。https://unity-fit.com/?cat=87 ←痛みの診断・治療は整形外科へ
痛みはないけど、常に同じ場所に違和感がある・張ってしまう、攣ってしまうという方は、運動について詳しい方に観てもらうことをお勧めします。