感覚は重要ですね^_^自身も感覚を大切にし身体の使い方などにも拘っています。しかし現在は感覚を可視化できる機器が多々あります。
自転車を始めた15年前はこの様な機器はありませんでした。心拍数・ケイデンスと睨めっこしていたのが懐かしいですね。(トライアスロン1年目の写真です。9年で別人になりました…)
ロードレースやトライアスロンを始めて間もない場合は。まず自転車に慣れ、楽しむことが重要です。
しかし現在なら初心者のうちに、これらの機器を試してみるのも悪くはないのかも知れません。
特に先日もお伝えしたGramin(ウェアラブルウォッチ)とパワーメーターはあると便利ですね。あと数年すれば、これらの機器は全ての高級バイクに初めから備え付けられているかもしれませんね。(既に付いているメーカーも…)
UNITYでは、モーションキャプチャーやパワーメーターを使ったバイクフィッティングやバイクのパーソナルトレーニングも行っています。
まずはローラー台でバイクフィッティングを行いデータ計測をして、希望者には実走でも計測します。実際に計測してみると実走とローラーでデータは変化します。
勿論、自身も使用し実験を繰り返しています。動きを変えるとデータは変わります。これらを紹介しだすときりがないので、今回はLEOMOの簡単な紹介にとどめます。(こんな感じで可視化できますといった紹介です)
これは普段からPioneerのペダリングモニター(ペダリング効率が可視化できるパワーメーター)をつけている方のLEOMOでのデータです。
DSSはペダリングが滞っている部分と考えてください。写真では青い部分がそれにあたります。
パイオニアのペダリング効率は常に50%〜55%を示しているので、そう悪くないのですが、LEOMO(身体の5か所に装着するモーションキャプチャー)を装着して走ってみると、このようなデータになりました。(割とロスがありますが、これよりも酷い人が殆どです。)
下死点付近で大きなロスが出ています。3時以降の踏み込みと左脚の引き足(なぜ引き足と呼ぶのか?)が強く、6時以降でペダリングが大きく滞っています。
そしてダンシング時は更に‥これをみると下死点での膝下の動きが問題だと捉え、膝下の力を抜かせたり、足首を固めさせたりする様に指導する場合が多いと思います。
勿論これが問題の場合があるのですが、膝下や下死点周辺の動きにばかり捉われていると、本質を見失う場合があります。
意識を骨盤や胸郭などの中心に置いてみましょう。この場合、具体的には股関節と上死点での足関節の動きです。実際は臀部のストレッチや組織間の滑走を高めてもらったり、脳神経的なアプローチを用いて抑制と亢進の関係性を改善したり運動連鎖の観点から全体を観たりするのですが、今回は意図的に自分の動きをコントロールしてみました。
実験の結果です。 ロードポジションではDSS【ペダリングの滞っている所】はほぼ0となっています。しかしTTポジションでは上死点の近くで少し滞っています。
今回は敢えて,上死点付近での股関節と足関節を意識せずに漕いだ場合と,意識して漕いだ場合の数値の違いを観てみました。やはりここをを意識すると、DSSは減少しました。
主観と客観の一致ですね。Pioneerのペダリングモニター・GarminやLEOMOは、自分のその場で感覚を可視化できるので嬉しいですね。
これらは同じバイク/パワー/ケイデンスで計測しています。今回は,170w:82rpm:各5min です。ちなみにOverallとはと今回の計測の平均値です。
今回は3種類のポジションで計測を行ってみました。TT position1・ 無意識で漕いだTT Position2 ・修正点を意識をして漕ぐロード Position3 の3種類です。
しかし実際は様々なフォームや意識で実験を繰り返しています。
LEOMOではDSSだけでなく、その他の数値の変化(骨盤の傾斜角・捻じれ・膝や足首の角度など)も表示することができます。
自分では敢えて骨盤の傾斜角や捻じれなども変化させて実験をしています。(前傾や後傾など、数度の骨盤の傾斜角を変化させてもデータ的な変化は起こりませんでした。
ある一定の角度を超えると変化します)
このように現在、自分の感覚を可視化できる機器が多々あります。
個人的には感覚とデータの擦り合わせ作業は楽しい(天才的な方と違い、自分の様な平凡人は感覚はそんなに優れていないので…)と思います。
しかし、これらにあまりに固執し過ぎると楽しみが半減するかも知れませんね(データ管理が好きな人にとっては、かなり楽しいおもちゃ?でしょう)
30歳の時スポーツバイクに初めて跨った時の爽快感を、今でも忘れることが出来ません。
スポーツバイクはごく当たり前の日常を、小さな旅に変えてくれる素晴らしい相棒です。(同じくトライアスロン1年目の写真です。テーピングが痛々しい…トライアスロンを始めた頃は、ランで下肢が痛くなったものです。
故障を防ぐ効率的なランニングフォーム
↑ランニングについては今後、故障を防ぐ効率的な走り方で紹介していきます。
今回の機器やデータ管理だけでなく、バイクの機材(ホイールやタイヤ選び)も本当に楽しいですね(まさに大人のプラモデル)
ただ大会に向けて漕ぐだけでなく、バイクには様々な楽しみ方があります。ツーリングや通勤もしかり。改めて自転車は最高ですね!