持久系スポーツは人生のスパイス
30歳で自転車を購入してから、15年間が過ぎました。
ロードレースやトレイルランニング・マラソン・トライアスロンなど社会人として、様々な持久系スポーツを楽しんできました。
それは「これよりも楽しく、日々刺激と充実感を与えてくれるものが他にはないから」です。
これまで交通事故で意識不明・腰椎骨折、不慮の自己での骨折・腱断裂、持病である心臓の手術・加齢による両目の手術など良くないことも多々ありましたが、持久系スポーツを止めたいと思ったことは一度もありません。
数年で燃え尽きてしまう人たち
しかしどの持久系スポーツでも【トレーニングをやり過ぎ、数年で怪我や故障、または精神的に燃え尽きて止めてしまう人が少なくない】ということです。
原因はタイムや成績を求めトレーニングをやり過ぎてしまうからだと考えています。数年間やるだけやってサッと止める。当然、これも一つの選択肢です。
しかし素晴らしい持久系スポーツを数年で止めてしまうのは、勿体ないなと、個人的には思います。
持久系スポーツを嗜む社会人は、20代前半の若者だけでなく、30~50代でもの方々でも、トレーニングをやり過ぎてしまう傾向があります。
あえて制限時間を設けてみる
KONAを目指す海外のトライアスリートは週20~30時間のトレーニングをこなすという話もあります。
しかし個人的には40歳を超えた社会人は、運動時間にある程度の制限を設けた方が、長く健康的に持久系スポーツを愉しめると思います。(世界を目指す10代から30代前半の若者は別ですが…)
具体的には月40時間∼60時間(週10〜15時間)あたりに制限すると良いと思います。(マラソンや51.5などの完走を目指すだけなら、もっと少ない時間でも大丈夫です)
個人的にIronman70.3がお勧めです(時間や金銭的に余裕があればアイアンマン、他と競うことが好きなら51.5がお勧めです)
データを管理する
実際に自身もこの15年間、年間600時間を上限に設定し、ガーミン(心拍系)やトレーニングピークスを用いて、運動時間を管理してきました。https://www.garmin.co.jp/Garmin/ ←Garmin
様々なデータを専用アプリで簡単に管理できます。その為のパーソナルトレーニングを受けて頂いている方の多くが購入しています(自主練のデータも送って頂いています)
年間計画
自身は、6月と10月をピークに持ってきたいので、かなり大雑把ですが、毎年12~2月:45時間/3~5月:60時間/6~7月:40時間/8~9月:60時間/10~11月:35時間を基準に時間管理をしてきました。
当然、仕事の状況により、これらは柔軟に変化させます。トレーニングピークスを使うと管理は容易ですが、手帳や練習ノートで管理してもいいと思います。
https://app.trainingpeaks.com/←Training Peaks :ガーミンなどと連動が可能で、運動が終了すると自動で動機してくれます。疲労係数なども表示してくれるので便利です。
週間の運動例
現在、9時∼21時まで勤務し、休日は週1日です。関西で4店舗を構えるスポーツサイクルのプロショップのマネージャー統括室長として勤務している頃も、同じ様なサイクルでした。その為、トレーニングは早朝に行っています。
休日の月曜日は完全休養、普段は4時起床で、朝4時半から60∼120分間、何らかの運動をするようにしています。そうする遅くとも8時には職場に向かう準備が完了します。
それと週1日はブリックの様に、種目を組み合わせ120分~240分間の運動を行います。睡眠時間は平均5時間前後です。(これは良くないので推奨はしていません)https://unity-fit.com/?p=4199←休養と睡眠時間について
生活に無理なく組み込む
基本的にイベントやレッスンなどを除き、一人で3時間を超える継続した、ロングライドや30キロ走などのランニングはは行いません。
1種目の場合、3時間程度でトレーニングを終わらせるようにしています。
仕事や家族もありますし、自分の生活のリズムを崩す必要がないので、無理なくトレーニングを継続できるからです。(故障やオーバートレーニングも防止できます)
いい加減なことも大切
運動時間を制限し、計画を立て、生活のリズムを整えることで、無理なく楽しく運動を継続できます。
御幣を恐れずに言えば、食事管理も運動管理も、長く楽しく続けるキーワードは”いい加減”です。
仕事でもないのに厳密に管理してしまうと、初めは楽しかったはずが「~しなければならない」のような強迫観念的な思考に陥ってしまうこともあります。
完璧な管理が好きな方はそれがモチベーションに繋がるので問題はありません。
社会人として、長く楽しく持久系スポーツを続けるために、まずは自分にとって無理のない(生活に支障が出ない程度の)週間、月間、年間の運動計画を立ててみては如何でしょうか?