個人的には身体活動量や、ある一定量の運動は健康増進に役立つと信じているのだが、それとは反対に「運動は身体に悪い」といった書籍や論評も少なくない。実際に過度な運動は間違えなく身体には良くないと思う。そもそもロングのトライアスロンに挑戦する人達の運動量は健康という側面からみると、間違いなく過剰である。しかしトライアスリートはそれよりも重要な何かを求めているのであろう。
最近、読んだ書籍「ハーバード医学教授が教える健康の正解」では「運動は超強力な薬である」、特に慢性疾患には強力な救命効果が認められたと記されていた。
https://diamond.jp/articles/-/176521
この書籍の内容は、少々大袈裟なのかもしれないが、適度な運動と食事は、適正な体重の維持を容易にし、加齢による筋肉量の減少を緩やかにしてくれることは間違いがないと思っている。少なくとも適度な運動と過剰なエネルギー摂取を避けることは重要である。
ちなみに、この書籍の推奨する適度な運動量は「好きな運動を週3回20分程度行う」こと…やはり持久系スポーツの愛好家は運動のやり過ぎなのかもしれない。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-031.htm
身体活動とは、安静時よりも相応に多くエネルギーを使う営みの総称である。身体活動量を増やすことは単純だが、健康運動の観点では重要なことである。運動に抵抗がある方や、運動が苦手な方は、万歩計を携帯し、今よりも少しでも多く歩いたり、階段を使うことから始めてみるといいのではないだろうか。
健康の為の運動と競技スポーツは対極に位置するものなのかもしれない。しかしロードレースやトライアスロンなど、持久系スポーツのトレーニングを通じて学んできた経験や、身体の使い方を、健康の為の運動に役立てることは可能だと信じている。