回復といえば、思い出されるのが“リアル鉄人”の代名詞ともいえる間 寛平さんです。2008年からスタートし、地球を自らの足とヨットで一周するという前人未踏の挑戦
アースマラソンを2011年に見事完走されました。
総距離4万1,000km以上。長期間に及ぶ過酷な環境の中でも、挑戦を継続できた背景には、並外れた精神力と身体能力に加えて、徹底した「回復」と「身体管理」があったことは間違いありません。
このような偉業を成し遂げた経験こそが、「回復の重要性」を私たちに改めて教えてくれるものだと思います。
回復とは単に休むことではなく、運動・栄養・休養のバランスを保つ知恵と習慣の積み重ねであり、長くスポーツを続けるための最大の鍵とも言えるでしょう。
Contents
【回復の基本は“当たり前”の徹底】
レースやトレーニング後のリカバリーに“魔法”はありません。必要なのは、基本を大切にすること。特に持久系スポーツにおいては、栄養・ケア・休養の3つの柱が鍵となります。
運動後の回復ポイント(実践例付き)
【1】運動後すぐの対応(ゴール後〜60分)
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水分補給:電解質と糖質を含むドリンク(例:スポーツドリンク、オレンジジュース)
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軽食摂取:炭水化物とタンパク質の比率は「3:1〜4:1」が理想(例:プロテイン+ジュース)
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ストレッチ/筋膜リリース:10分程度でOK。可動域の回復と循環促進を。
【2】2時間以内の食事
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バランスよく、栄養価の高いものを選びましょう。例:主食+主菜+副菜+果物+乳製品
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朝食におすすめの例:パン2枚・卵1個・季節の野菜とフルーツ・カフェラテ
【3】セルフケア・マッサージ
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足先〜体幹部まで、10分程度で良いので“習慣化”を。
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フォームローラーやマッサージボールを活用。
睡眠と生活習慣もリカバリーの一部
理想的な生活サイクル例:
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23:00 就寝前にプロテイン+豆乳などでタンパク質を補給
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4:00 起床、クエン酸+糖質を含むドリンク摂取
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4:15 トレーニング開始
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5:45 終了後ストレッチ→軽食(シリアル+豆乳+プロテイン)
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6:45 朝食(しっかり栄養補給)
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7:00〜 1日のスタート
回復のための基本ルーティン
トレーニングの効果を最大限に高め、疲労の蓄積や故障を防ぐためには、「適切な回復」が不可欠です。以下に、私自身が実践している回復のためのポイントと、日々のルーティンをご紹介します。
《回復の5つのポイント》
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ストレッチ(10分程度)
トレーニング直後に全身の筋肉をゆるめ、血流を促進します。 -
水分補給(糖分+電解質)
失われた水分とミネラル、エネルギーを速やかに補います。 -
軽食(トレーニング終了後30~40分以内)
炭水化物:たんぱく質=3:1または4:1のバランスが理想です。 -
セルフマッサージ(10分程度)
筋膜リリースなどで局所の張りを和らげ、回復を促進します。 -
バランスの良い食事(トレーニング終了から2時間以内)
たんぱく質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルをバランス良く摂取。
《私の朝のルーティン例》
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23:00 就寝前にプロテイン(25g)を豆乳で摂取
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04:00 起床後、クエン酸と糖質を含むドリンクでスタート
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04:15 トレーニング開始
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05:45 トレーニング終了(糖質+電解質入りドリンクで水分補給)
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05:45 ストレッチと筋膜リリース(約10分)
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06:00 軽食(シリアル+豆乳+プロテイン25g)
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06:10 メールチェックと読書
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06:45 朝食(バランスの取れた通常の食事)
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07:00 シャワーを浴び、1日の活動を開始
ちなみに、今朝の朝食は以下のような内容でした。
季節の野菜とフルーツ、パン2枚、卵1個というシンプルながらも栄養バランスの取れたメニューです。
野菜や果物からはビタミンやミネラルを、パンからはエネルギー源となる糖質を、そして卵からは高品質なタンパク質を摂取できます。特別な食材を用いずとも、基本に忠実な食事内容こそが、日々のトレーニングの土台を支えてくれます。
まとめ:回復は“リズム”の中にある
体づくりにおいて、一貫性のあるリズムを日常に落とし込むことが最も重要です。無理に特別な手段を探すより、王道をどれだけ確実にこなせるかが、長くスポーツを楽しむカギになります。